アメリカのペロシ下院議長が2022年8月2日に台湾へ向けて出発したと報じられました。
すると、台湾メディアは中国の2隻の空母が出航したと報道。
さらに、2022年8月2日午前には台湾の桃園国際空港に
「ペロシ氏の台湾訪問を阻止するため3つの爆発物を設置した」
といった脅迫メールが届いたといいます。
中国は、ペロシ下院議長に対して、なぜここまで怒っているのでしょうか?
また、2022年8月2日午前11時49分にペロシ下院議長が搭乗していた航空機が撃墜されたといったニュースがSNSで話題に。
しかし、ペロシ下院議長が撃墜されたといったニュースはデマなんだそう!
さっそく詳しくみていきましょう。
【ペロシ台湾訪問】中国が怒っているのはなぜ?!
2022年8月2日に台湾へ到着したアメリカ・ペロシ下院議長。
ペロシ下院議長は、2022年8月3日に蔡英文総統と会談し、アメリカと台湾の協力や共通の懸念事項について意見交換する見通しです。
しかし、中国はペロシ下院議長の台湾訪問に猛反発しています。
なぜ、中国はペロシ下院議長の台湾訪問に対してここまで怒っているのでしょうか?
結論から言うとペロシ下院議長の台湾訪問を、アメリカからの中国侵略行為として激怒しているようです。
そもそも、ペロシ下院議長は、中国政府による人権弾圧を長年批判してきています。
ペロシ下院議長は、反中国の象徴的な人物で、過去には
「各国首脳は北京冬季五輪を欠席すべき」
と発言したこともあるとのこと。
中国は、台湾を一つの中国として主張しています。
1つの中国とは?
中国大陸と台湾は不可分の中華民族の統一国家「中国」でなければならないとする政策的立場および主張のこと。
そのため、中国的には、ペロシ下院議長の台湾訪問は中国訪問と同義となります。
中国的には、中国批判をしているペロシ下院議長に訪問されるのは面白くないのでしょう。
中国政府は
『ペロシ訪台はレッドライン。
外交関係に重大な影響が及ぶことになる』
とアメリカ政府に強く反発しています。
一方ペロシ下院議長は、
「今回の訪台は台湾の民主主義を支援するという米国の関与を示すものだ」
「世界が専制主義と民主主義の選択に直面する中、米台の結束はかつてないほど重要だ」
と表明し、アメリカの台湾政策に変更はないと強調しています。
つまり、ペロシ下院議長によるアメリカの台湾政策が中国は気に入らないのです。
現に中国は、アメリカに対して
「非常に危険な行為で必ず重大な結果を引き起こす。
中国軍は軍事行動を展開して抵抗する」
と猛反発し、中国軍が2022年8月4日~7日に台湾を取り囲む6カ所の海空域で軍事演習や実弾射撃を行うといった報道もあるんだとか!
なんでも、中国側は弱腰と見られないように、軍事的パフォーマンスで警告しているんだそう。
しかし、本当の意味でアメリカと中国の対立に発展しないように中国側は十分に制御しているといいます。
確かに、2022年8月4日にはペロシ下院議長はアメリカへ帰国しているので、中国が台湾へ軍事演習や実弾射撃を行ってもアメリカには攻撃していないことになります。
あくまで、中国は台湾への圧力に留まっています。
【ペロシ台湾訪問】中国が撃墜はデマだった!
2022年8月2日午前11時49分に、ペロシ下院議長が台湾を訪れるために搭乗していた航空機が撃墜し、アメリカ側も認めているといったニュースがSNSに投稿されました。
【速報】ペロシ議長搭乗の航空機撃墜、米側も確認
米国の大統領府はきょう、台湾を訪問予定だったペロシ議長が搭乗していた航空機が、台湾海峡上空で突如連絡が途絶えたと発表。米国は航空機が撃墜されたとみており、「許されない蛮行」と中国側を非難した。
しかし、このペロシ下院議長が台湾訪問のために搭乗していた航空機が撃墜されたといったニュースはデマだといいます。
実際は、あたかも本物のYahoo!ニュースのアカウントかのように、同じアイコンや体裁で投稿されたフェイクニュースでした。
ペロシ下院議長撃墜のフェイクニュースは、「Yahoo! ニュース」と見分けがつき難い悪質なもので、アカウントのIDが「yqhoo_news」になっていました。
なお、ペロシ下院議長をめぐっては、フェイクニュースのような「撃墜」されたといった情報は、まだ大手メディアや公的機関からは一切発信されていません。
中国メディアによると、人民日報系の環球時報の胡錫進前編集長が2022年7月末頃に、ペロシ下院議長についてTwitterアカウントで
中国軍による台湾入りへの妨害に効果がなければ搭乗機を「撃ち落とせ」
といった内容を英語でツイートしていたことがわかっています。
胡錫進前編集長の実際のツイートがこちらです。
そして、Google翻訳で日本語に訳した胡錫進さんの投稿内容がこちらです。
米国の戦闘機がペロシの飛行機を台湾に 護衛するなら、それは侵略です。
人民解放軍は、ペロシの飛行機と米国 の戦闘機を強制的に追い払う権利を持っ ており、 これには警告射撃や妨害の戦術 的移動が含まれます。 効果がない場合 は、それらを撃ち落とします。
その後、胡錫進前編集長のアカウントは凍結され、ツイートな削除されました。
こうした背景からも、ペロシ下院議長が撃墜されたといったフェイクニュースを信じる人が多かったのかもしれませんね。
ペロシの台湾訪問や中国に対するみんなの反応は?
まとめ
【ペロシ台湾訪問】中国が怒っているのはなぜ?!撃墜はデマだった!