【べらぼう】尾身としのりの出演シーンはどこ?なぜあの演出だったのかを徹底解説!

尾美としのりアイキャッチ

2025年の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」に出演されている、俳優の尾美としのりさん。

オープニングのタイトルバックに名前はあるものの、「どこに出ていた?」と見逃してしまう登場の仕方が話題となっています。

今回はそんな尾美としのりさんの“オーミーを探せ”の答え合わせと、なぜこの演出になったのか?をご本人のインタビューから徹底解説していきます。

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【べらぼう】尾美としのりはどこのシーンに出演していた?

まず、尾美としのりさんの出演回を紹介します。

12話の放送で答え合わせ映像があったのと、ありがたや山スペシャルで詳しく紹介されていたのを、分かりやすくまとめました。

オーミーを探せの答え合わせ

第2話:平賀源内に挨拶(セリフ有で10秒
第3話:蔦重と唐丸が吉原大門を出る時にすれ違う(最難問)
4話:蔦重と一瞬すれ違う2秒
5話:蔦重が茶屋に戻ってきた時に前を通り過ぎる1秒!
6話:大門で目ばかり頭巾を剥がされた時に大笑いしながら通り過ぎる(1秒!
7話:「つるべ蕎麦」でそばを食べる(2秒
8話:6話の回想シーン
9話:新之助と吉原大門ですれ違う(2秒
10話:亀菊花魁にみつめられ照れる
10秒!
11話:蔦重と会話(セリフ有で40秒!
第12話:朋誠堂喜三二・平沢常富として登場

以上の12話までが、尾美としのりさんの“オーミーを探せ”の出演回になります。

このとても短い出演時間の演出に

制作側も世間の反応を楽しんでいるのでは?

という声がネットで多くあがっていました。

【べらぼう】尾美としのりの出演は「なぜあの演出」だったのか?

尾美としのりさんのインタビューなどから、詳しく解説や考察をしていきます。

2話:平賀源内に挨拶(セリフ有で10秒

初登場の第2話「『吉原細見』嗚呼(ああ)御江戸」です。

「源内先生!その説はお世話になりまして」

と挨拶するシーンで、出演時間は10秒です。

字幕で役名が出てるからこれは分かりやすいですね。

【考察】
平沢は蔦重にとって大事な人になるので、最初の登場は短いけど台詞ありでの登場にしたのではないでしょうか。

この時はまだ横浜流星さんと直接会話するシーンではないですが、彼のお芝居の印象を語られています。

【インタビュー】
まじめですし、一緒に芝居をしていて気持ちのいい青年です。
あとは、運動神経がすごくいいですね。

第2回で、僕が源内先生にあいさつをしていると、蔦重が
「平賀源内先生だったんですか?」と気づくシーンがあって。

そのとき彼は廊下をダーッと走ってきて、
座敷に正座をしたままスーッと滑り込み、
源内先生の前にピタッと止まってセリフを言うんです。

すごかったですね。

現場で急に監督から
「正座で滑り込んでみて」と言われたのに、
一発でピタッと決めたんですよ。
かっこよかったですね。

3話:蔦重と唐丸が吉原大門を出る時にすれ違う(最難問の俯瞰シーン)


第3話の「千客万来『一目千本』」38分59秒の蔦重と唐丸が吉原大門を通り抜ける時に、すれ違う帯刀した武士です。

これは超難問の俯瞰シーン

この衝撃とも言える登場シーンですが、ちゃんと

「その中には平沢もいる。」

と台本に一行書いてあります。

尾美としのりさんは、はじめて台本を読んだ時、「大門を通っていく平沢」とだけ書いてあるト書きを見て、「なんだかうれしくなりました」と語っておられます。

【インタビュー】

  • ずっと(平沢は)吉原に通ってるんだな
  • 出し方がすごくしゃれてる
  • 脚本の森下佳子さん、制作統括の藤並さんや演出の大原さんにも感謝

12話までは、ほとんど映らないけど、

衣装などの準備には

2時間!

もかかっているそうです。

【インタビュー】
なるべく映らないように工夫したり、町人と話す小芝居したり。
瀬川の花魁道中でもエキストラさんに交じって
「いい女だねぇ」
と声だけかけていました。
楽しかったです。

第4話:蔦重と一瞬すれ違う(不自然に振り向いて顔を見せている)


第4話の「『雛(ひな)形若菜』の甘い罠(わな)」での蔦重がぼやきながら、夜道を歩いている所ですれ違う、提灯を持っている武士です。

一瞬すぎてエキストラの人?

と思うような登場シーンです。

薄暗い中での一瞬なので

カメラの方に顔が見えるように振り向いて

と演技指導があったそう。

この第4話から尾美としのりさんの目印は水色に白模様の羽織になります。

尾身さんのお気に入りの衣装だそうです。

5話:蔦重が茶屋に戻ってきた時に前を通り過ぎる1秒!


第5話の「蔦(つた)に唐丸因果の蔓(つる)」でも一瞬の登場です。

羽織が特徴でやっとわかるようになってきた!

【考察】
着物の柄で分かると思われているのか、通り過ぎるだけの演出になっています。

6話:大門で目ばかり頭巾を剥がされた時に大笑いしながら通り過ぎる(1秒!


第6話の「鱗(うろこ)剥がれた『節用集』」では、「目ばかり頭巾」をかぶった客が大門で頭巾をはがされているシーンで、次郎兵衛(中村蒼さん)と一緒に大笑いしながら映っていました。

【インタビュー】
いい男というより、吉原に通い慣れて遊び方がうまい男という意識でやっています。

7話:「つるべ蕎麦」でそばを食べる(体は半分で2秒

第7話の「好機到来『籬(まがき)の花』」では蕎麦屋でそばをすすっています。

左端で半分しか写っていませんが、やはり羽織が目印になっていますね。

8話:6話の回想シーン

第8話「逆襲の『金々先生』」ではオープニングのクレジットで

尾美としのり(回想)

と出ていたので、「分かりやすかった!」との声が多かったです。

9話:新之助と吉原大門ですれ違う(2秒

第9話の「玉菊燈籠恋の地獄」では第2話の時と同じ着物での登場でした。

カメラのピントも尾美としのりさんに合ってる気がします!

10話:亀菊花魁にみつめられ照れる(正面で10秒!

第10話「『青楼美人』の見る夢は」では、亀菊花魁に見つめられて嬉しそうに照れています。

【インタビュー】
女郎さんにも楽しんでもらい、自分も楽しむ。
きれいな遊び方をする人なのかなと解釈しています。

本当に楽しそうです〜!

11話:蔦重と会話(セリフ有で40秒!

第11話「富本、仁義の馬面」では、やっとセリフ有りでの登場です。

【インタビュー】
撮影所に行くとき廓(くるわ)話の落語を聞いて江戸弁の話し方に慣れるようにしています。

軽快な江戸弁は落語で学んでるんですね!

12話:朋誠堂喜三二・平沢常富として登場

第12話「俄(にわか)なる『明月余情』でいよいよ本格登場です。

秋田佐竹家の留守居役(現代の外交官)で、仕事の情報交換をする為に吉原に出入りしていた、という事が明らかになりました。

平沢常富はどんな人物と思って演じていますか?との問に

【インタビュー】
秋田佐竹家・留守居役で、仕事もできるインテリでありながら、
趣味の世界でも目一杯楽しんで、充実している方なんじゃないかなと思っています。

彼は何事も楽しんでいます。
そんな人柄が好きですし、憧れます。

僕自身、思いつめ過ぎずに楽しんで仕事をしたいと
思う部分は似ているかもしれません。

「もう探さないでください」の意図は?

この12話で「オーミーを探せ!」は終わったと宣言されています。

もう「オーミーを探せ」は終わりました(笑)。

探しているほうがおもしろかった

思わないでいただけるとありがたいです。

本格登場するまでは、なるべく映らないほうが良いとのことで、

楽しんでされていたようですが、

1秒の為に2時間の準備!

こんな大河ドラマの演出、他にあったでしょうか?

本当にネットは盛り上がりました。

製作側も楽しませる戦略は大成功だったのではないでしょうか。

尾美としのりのプロフィール

  • 尾美としのり(おみとしのり)
  • 1965年生まれ 東京都出身
  • 市川崑監督の映画『火の鳥』で子役として俳優デビュー
  • 大林宣彦監督の映画『転校生』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞
  • 連続テレビ小説『あまちゃん』出演
  • 大河ドラマ『おんな城主 直虎』『麒麟がくる』など多数出演

まとめ

尾美としのりさんの大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」での出演シーンや演出、インタビューなどをまとめてみました。

オープニングの出演クレジットには名前が出ているのに、実際のドラマで出演されているシーンを探すのはとても難しいものばかりでした。

これから更に重要な役として活躍される、尾美としのりさんの演技が楽しみですね。

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